「不変と革新」

日新電機

HOME > 「不変と革新」 > 日新電機

「日々新たなり」で未来ひらく

湯王の盤に刻まれた銘文

本質は不変

日新電機の企業理念は「人と技術の未来をひらく。行動理念である誠実信頼永いお付き合いとともに2005年11月に制定された。前身の日新工業社の創業が1910年。日新電機として創立したのが1917年。100年という長い歴史を誇る一方で、理念はできたばかりのような印象を受ける。小畑英明社長は「時代とともに理念の表現が変わり変質してはいるものの、常に理念の根底には事業精神があった。事業精神に裏打ちされた理念という意味では、本質は不変であり続けると確信している。
 
その事業精神が日新という社名の由来となった「日々新たなり」だ。「少しでも新しくしようとする努力を途切れなく続けなくてはいけない」という思いが込められているという。市場の新たな息吹を取り込み、新たな技術や製品を開発し、自ら新たな企業グループに変えていこうという、「イノベーションを原動力に据えた企業活動」を常に支え、鼓舞してきた。
 
中国の古典、四書の一つ「大学」に記された中国・殷王朝の創始者の湯王が使っていた盤(洗面器)の銘文「苟日新 日日新 又日新」が社名の由来だ。毎日使う盤に刻んだ銘文を見て自戒、一日自分を新しくすることを努力した後は、次の日も新たにしていく決意を強くしたという。

事業精神を継承

同社の歴史を振り返れば、DNAのように理念の本質である事業精神が受け継がれてきたことがわかる。1945年に現在の親会社である住友電気工業からコンデンサー事業を譲り受けた。日新電機はそれまで配電盤など周辺機器を手がけてきたが、譲渡を機に電力機器事業のトータル展開を実現。さらに現在の主力事業となっている半導体製造装置や電子線照射装置などを開発、事業革新につなげている。最近では、電力の安定供給と節電を両立する「スマート電力供給システム(SPSS)」の構築も好例だ。エネルギー管理システム(EMS)で受変電設備や太陽光発電などを総合管理。設備の最も効率的なシステムを実現する。電力の使われ方の検証をピークカットに利用したり、太陽光や自家発電などさまざまな電源のコントロールで省エネや瞬停対策を行う。「ハードを組み合わせるこれまでのものづくりに、ICT技術を取り込んで革新を起こした」。製品や技術、人材など新しいものを求めて成長してきた100年にわたる歴史を目の当たりにできる。

社章眺める

小畑社長は社員に社章をつけることを呼びかけている。日新工業社の社章を事業精神とともに受け継いでいるからだ。自らは課題がある時はもちろん、何もなくても社章を眺めては、事業精神を意識するようにしているという。入社式などでのあいさつ、社内報のメッセージ掲載などことあるごとに事業精神を紹介している。
 
2017年に創立100年を迎える。「何年たとうが、事業精神は変わらない。社名に込められた思いを考え、未来の成長を」とあいさつするつもりだ。

企業概要

電力機器、ライフサイクルエンジニアリング、新エネルギー、ビーム・真空応用の4セグメントを強化中。5カ年計画「ビジョン2015」では、2015年度売上高1500億円、営業利益120億円を目指す。日新工業社として1910年に創業。創業者の冨澤信氏は電力の揺籃期(ようらんき)にあった当時、課金のための電気計器が必要になると着目した。新しいものを求め、ベンチャースピリットあふれる起業家だったと伝わっている。


ページの上へ