「不変と革新」

三ツ矢エミタスタクシーHD

HOME > 「不変と革新」 > 三ツ矢エミタスタクシーHD

なくてはならない存在に

ホテルでの宴会参加者を対象とした大量輸送サービスはホテル・参加者から好評

「滅私奉公」

「他社が面倒だと感じ、手を出しにくいサービスにこそ、お客さまを獲得するチャンスがある」―。千葉県を中心にタクシー事業を展開している三ツ矢エミタスタクシーHD(千葉市美浜区)の関口勝裕社長は力説する。同社を中心とする県内タクシー事業者の集合体、エミタスグループは「千葉で一番のタクシー会社になる」との目標で、新サービスを展開。千葉市周辺ではトップシェアを達成している。それを支えているのが、創業以来4代にわたり受け継ぐ企業理念「滅私奉公」だ。
 
三ツ矢エミタスタクシーHDは、多角的な事業を手がけ、三ツ矢グループの中で千葉県内のタクシー事業を統括する。グループの創業は日本初のタクシー会社ができた1912年。関口社長の曾祖父、末吉氏が馬車屋として東京都江東区で開業。陸軍の乃木希典大将の乗馬係として日露戦争に従軍。乃木大将の殉死後に馬を払い下げられ、運輸業を始めた。
 
末吉氏が事業の上で大切にしたのが、乃木大将に仕える中で培った「徹底的にお役に立たせていただく」という奉仕の精神。「ひたすらお客さまのために働いて、はじめてお客さまのなくてはならない存在になれる」。この姿勢を受け継ぎ、関口社長の父の勝利氏が「滅私奉公」という形で明文化した。


地域で一番

「お客さまのなくてはならないタクシー会社」となるための取り組み。それが徹底した顧客目線でのサービスだ。まず営業部を発足。「エミタス=地域で一番」とのイメージ定着を図った。「一番の会社なら、一番にふさわしいお客さまが付く。それを目指した」(関口社長)。中でも成功したのが、ホテルの宴会終了後に大人数の参加者を目的地まで送り届けるサービス。グループで保有するタクシーを一堂に集め、かつホテル前での交通渋滞を防ぐために宴会の終了時刻に適正台数を円滑に派遣する。実際には、必要な台数のタクシーを千葉市美浜区の本部に集め、運行計画を作って対応する。「他社だと保有台数も少なく、面倒なサービスだと感じることが多い。でもそこに、お客さまに近づく秘策が隠れていた(同)。現在、千葉市の海浜幕張地区のホテルを中心に信頼を獲得している。

積極的に合併

少子化と高齢化が進むタクシー市場に対抗するため、千葉市周辺のタクシー会社を積極的に合併・買収し、サービス地域の拡大と顧客獲得につなげている。「中小のサービス業にとって、ネームバリューがある地域の周辺に足を広げるのが合理的な成長への近道だった」と関口社長は戦略の理由を述べる。同業との連携だけでなく、クレジットカードや航空会社のマイレージの利用でポイントがたまったり、学習塾と連携して塾生を送迎したりと異業種との連携強化に取り組んでいる。
 
車の整備と教育による安全運転の徹底や乗務員のネクタイ着用を義務付けるなど「乗って気持ちのいいタクシーを心がけている」(同)。顧客目線での取り組みは時代の変化に対応し、進化し続ける。

企業概要

三ツ矢エミタスタクシーHDは、旅客自動車事業などを展開する三ツ矢グループで、主に千葉県内のタクシー事業を統括している。タクシーはエミタスグループで計約700台を保有。千葉市を中心とする交通圏ではトップシェアを誇る。ブランド名であるエミタスには「お客さまの笑顔を満たす」という思いを込めている。「良い車」「良い乗務員」「良い顧客」の3条件がそろう「良いタクシー会社」を目指し、顧客第一のサービスを手がけ続けている。


ページの上へ